関口誠人 『東京・Lovers Map』

関口誠人

関口誠人 『東京・Lovers Map』

関口誠人

80年代に一世を風靡したC-C-Bの元ギター&ボーカルの関口誠人さん。C-C-Bの解散は1989年でしたが、関口誠人さんは、一足先に1987年に脱退しています。

C-C-Bといえば、作詞:松本隆 作曲:筒美京平のゴールデンコンビの作品でヒットを連発していました。

シングル曲『不自然な君が好き』は初めてメンバーの曲によるシングルで、この曲を書いたのが関口さんでした。

C-C-Bはドラムの笠浩二さん、亡くなられてしまったベースの渡辺英樹さんが高音ボーカルで、関口さんは低音でどこか妖艶なボーカルが特徴です。そういえば、現代のヒット曲においてもそうですが、ヒットしている邦楽アーティストって比較的ハイトーン、高い声が出る歌手が多いと感じます。私の知る限り、ヒットチャート常連の男性アーティストで低音ボーカルなのは、福山雅治さんくらいです。

東京・Lovers Map レビュー

作詞 関口誠人 作曲 関口誠人

人気絶頂だったC-C-Bを脱退した関口さんのソロデビュー曲がこの東京・Lovers Mapです。シンセサイザーの打ち込みを駆使されたクラブミュージックにアコースティックギターのサウンドが融合した名曲に仕上がっています。

管理人はこの曲がリリースされた当時まだ幼かったので、どんな時代だったかまでリアルタイムで体感していません。(と、言うか記憶にないといった方が正しいか。)同じ年代のヒット曲を聴いてみると、こういった打ち込み系のヒット曲が出ているので(田原俊彦さんの抱きしめてTONIGHT等)流行りのサウンドだったのかもしれません。

打ち込みのイントロから疾走感が漂い、思わず身体が動き出しそうな心地よさでAメロがスタートします。一度聴くと頭に残るメロディライン。関口さんの作曲センスが伺えます。続いてBメロへ。Bメロは少しサビへ向けてのフレーズとコード進行がとても奇麗で、切なく力強くサビへと誘導していきます。サビは、跳ねるように音が弾み、起伏も激しくとてもメロディアス。実際に歌ってみると息継ぎが難しいです。終幕の独特なリズムも耳に残ります。

歌詞に出てくる女性はいわゆる、高嶺の花というか、ちょっと大人な良い女の人をイメージします。赤いハイヒールをカツカツ鳴らして歩く感じ?です。大都会、迷路のような東京でどこかに行ってしまった恋人を途切れた情報を基に探す。そんな歌です。今の時代なら、携帯やらSNSやら連絡が取れるのが普通です。簡単に相手と繋がれなかった時代だったからこそ、ずっと世の中に残り続ける名曲が生み出され、愛され歌い継がれていっているのかもしれませんね。

グラビアみたいに冷たい

絵はがきみたいに悲しい

 

こんなフレーズが出てきます。詩人ですよね。グラビアとかってもちろん、アイドルとかが水着になっていたり人が写っているわけですけど、暖かみは感じないわけです。絵はがきはきれいな風景が印刷されていても、差し出し人のメッセージ欄て狭くて、それだけで送られてくるとどこか切ない気分になります。最近では手紙なんてもらう機会もほとんどなくなってしまいましたが。。。

関口誠人さんの現在

1988年のソロデビューから、1992年にリリースしたアルバム『千夜一夜』まではコンスタントにシングル、アルバムのリリース、

楽曲提供:中森明菜さん『二人静』“角川映画、天河伝説殺人事件”の大ヒット等、活動は順調に思えましたが、その後発売予定だったシングルのリリースがなくなり、メジャーでの活動はここで途切れます。

それから長い沈黙を経て、2003年にインディーズにてアルバム『スゴイカタチ スゴイキモチ』をリリース。2007年には心筋梗塞を患い、C-C-Bとしてファンの皆に恩返しをしたいと継続的な活動ではありませんが、再結成でテレビの出演等もされていました。

現在は、アコースティックLIVEBAR“阿佐ヶ谷ハーネス”さんでのライブ活動や“関口誠人の弾き語りTV”、自主制作CDのレコーディングなど活動を続けていらっしゃいます。アメブロでブログもやっていて定期的に更新されていますので、最新情報が気になる方はそちらをチェックしていだだけると良いと思います。

他にも関口誠人さんはたくさんの名曲を出していますので、そちらもまたの機会に紹介していこうと思います。

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