伊藤カズヒロ “紡“『黎明 Reimei』安全地帯 武沢侑昴プロデュース レビュー

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伊藤カズヒロ2nd mini album“紡“「黎明 Reimei」


伊藤カズヒロさんは1995年に結成したボーカルデュオ“HEAT VOICE”と並行してソロシンガーソングライターとして、北海道を中心に活動されているミュージシャンです。釧路の観光大使も務めていらっしゃいます。

伊藤さんを知ったきっかけ

安全地帯のギタリスト武沢豊さんと、玉置さんの愛用している名ギター、『バスカリーノ』についてネットで調べていた時が伊藤さんを知ったきっかけでした。伊藤さんも安全地帯に影響を受けて音楽をはじめていらっしゃったようです。

バスカリーノ

麗しのバスカリーノ

ちょうど、YouTubeにPV(プロモーションビデオ)のショートバージョンがアップされていて、武沢豊(武沢侑昴)プロデュースとなっていたので、これはチェックしなくてはと思いました。楽曲の一部分を切り取ったダイジェスト動画でしたが、聴いてみるとなんと素敵な音楽!すぐにハマってしまいました。即CDを手に入れたくなりました。

伊藤さんは既に何枚かCDを発表されていますが、今回は伊藤さんと出逢ったこの伊藤カズヒロ2nd mini album“紡“「黎明 Reimei」をご紹介したいと思います。

伊藤カズヒロさんの魅力

伊藤カズヒロさんの楽曲についてレビューするのは初めてですので、管理人独断の伊藤さんの魅力について綴っていこうと思います。

良質なメロディライン


作曲はすべて伊藤カズヒロさんによるものです。伊藤さんの所属事務所、モリングミュージックのホームページにも出ていますが、これまで600曲以上もの楽曲を作られていて、CMソング等も手掛けられているだけあり、とても耳に残る心地良いメロディを紡がれる方です。

安定感のある歌唱力


低音も高音もバランス良く、聴き苦しさは一切ありません。エコー等ボーカルエフェクトはほとんどかけられていないのは歌唱力の証です。ビブラートも自然で、低音は落ち着いています。ファルセットもスッと抜ける感じが絶妙です。個人的にはフェイクもソウルフルでグッと来るものがあります。また、言葉を大切に届ける歌唱をされています。

天性の声と人柄


歌唱力そうですが、声質も素晴らしいです。とにかく聴きごこちが良く、飽きの来ない声です。歌はその人物を良く表していると思います。伊藤さんの歌声が響くのは、その人柄の良さも大きいと思います。

“紡“「黎明 Reimei」レビュー

歌&曲:伊藤カズヒロ/音楽プロデュース:武沢侑昂(安全地帯)/作詞:森 有生

1・AKATSUKI~闇を照らせ!~

2.泣けない季節

3.This moment~飾らない愛で~

「AKATSUKI~闇を照らせ!~」

“自分らしくあるためのアイデンティティ”

“自分を奮い立たせたい時に聴きたい”メッセージソング。

イントロのミュートギター、リフから遠い空の向こうから陽が昇っていくイメージ。Aメロは言葉を詰め込んだ語り口調です。Bメロから徐々夜明けを迎え歩き出す雰囲気で世界が広がっていきます。

サビは力強く、前に進もうという意欲を掻き立てられます。綺麗な言葉を並べるだけが歌ではありません。敢えて崩して韻を踏んだ歌詞が、キャッチーなメロディをさらに上質にしていると感じます。詞とメロディが相成って一度聴くと頭から離れません。

聴き終えた後に、“今日も頑張ろう。”と思える楽曲です。

2.「泣けない季節」

イントロのギターから名曲間違いなし。切なさの漂う、ミディアムバラード。

曲を通して、伊藤さんの抜群なメロディラインを引き立たさせるすっきりとした良編曲です。Aメロ、Bメロは控えめなアレンジの中で、伊藤さんの低音の美声が曲の世界に一気に引き込みます。

サビのボーカルは伸びやかに、『AKATSUKI~闇を照らせ!~』とは違う哀愁を誘う伊藤さんの声が響きます。ファルセットがまた気持ちいい。サビ終わりのメロディの掛け合いがセンスを感じさせます。

そして、ラストのサビ後、エンディングのギターフレーズも聴きどころ。泣かせてくれます。伊藤さんの美声で曲は締めくくられます。

3.「This moment~飾らない愛で~」

結婚式やプロポーズにぴったりな雰囲気のウェディングソング。いわゆる王道のラブバラードです。6分37秒という長編ですが、全く長さを感じさせません。

ピアノ、スライドギター、伊藤さんのフェイク(スキャット)ではじまる楽曲。良いAメロからピアノの伴奏に合わせてしっとりと。もはや説明不要の美メロは必聴です。Bメロからサビにかけての流れもきれいです。“この瞬間~” からサビへのメロディの進行は背筋がゾクッとする美しさ。聴きどころポイントです。

サビはメロディとアレンジが壮大な空間をつくり上げます。サビ後半部、“もし深い闇が来ても~”では張り上げる伊藤さんの声も惹きこんでくれます。

間奏のギターソロは、低音のフレーズから1ターブ上がり、さらにシンセサイザーのストリングス、伊藤さんのフェイクがラストのサビへ気分を盛り上げます。

締めくくりは再び、スライドギターとピアノ、伊藤さんのフェイク。こんな曲を挙式で聴いたら涙腺崩壊します。

全3曲どれもシングルA面といわれても納得なミニアルバム。

YOUTUBEでダイジェスト動画がアップされています。PVも良い雰囲気です。

伊藤カズヒロさんの最近の活動

HEAT VOICEとしての活動はもちろん、ソロでも精力的な活動を行っている伊藤カズヒロさん。ブログもまめに更新されていて、その記事からも親しみやすい人柄がにじみ出ています。

伊藤カズヒロさんのオフィシャルブログはこちら

HEATVOICEのオフィシャルサイトはこちら

昨年は東京でのソロライブを敢行されました。オフィシャルブログのどうやら2018年に元サザンオールスターズのリードギタリスト大森隆志さんプロデュースによる4th mini albumの発表もありそうです。

今後も伊藤さんの歌の紹介を行っていきたいと思います。もっとたくさんの方に聴いていただきたいアーティストです。

~こぼれ話~

実は昨年の安全地帯35周年記念武道館ライブにて、たまたま伊藤カズヒロさんをお見かけして運命的な出逢いをしました。(←注:管理人個人的な感想です。) 本当に良い方で、“飾らない、けどカッコいい。”だからこそ素晴らしい曲をつくり、人の心を動かす歌を唄えるんだなと感じました。

安全地帯35周年記念ライブレビュー

まだ聴いたことのない方は是非チェックしてください!

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