『NO SPARE』のレビュー
曲の紹介前に、EAST RIVER (イーストリバー)はボーカル井伊末博とギター大熊範彦の2人組のユニットで、現在は解散(活動休止)しています。
今回紹介するのは彼らのデビュー曲、1997年10月5日にリリースされた『NO SPARE』です。
もう今年でリリースから20年になるわけですね。。。しかし、楽曲の完成度は高く、今でも古臭さは感じられない秀逸な1曲です。
カウントダウンTVのエンディングテーマとして流れていたので聴いたことある方もいらっしゃるかもしれません。
楽曲のクレジットを見てみると
作詞:高井 良斉 作曲:兼元 一也 編曲 武沢豊 とあります。
安全地帯のギタリスト武沢豊さんがアレンジを担当しています。
アコースティックギターの軽快なリフからスタートする表題曲は、王道なポップロックです。ボーカルとギターのユニットということもあってか、ギターが前面に出た構成で、鍵盤系は2番のサビ後辺りでしか使われていません。楽器数の少なさをギター、ベース、ドラムのアレンジの華やかさで見事にカバーしています。さすが武沢豊さん。個人的にはカラオケバージョンでも充分楽しめます。
歌詞はタイトルが表すように、代わりがいない失った君への想いを綴った歌です。どうして離れてしまったのかは一切触れられていませんが、情景が浮かぶ歌詞もポイント高いです。CD購入当初は全然気付かなかったのですが、この“高井良斉”とは実は、作詞は秋元康さんのペンネームです。秋元さんの妻高井麻巳子さんの名前を捩ってつけられたペンネーム。愛妻家アピールなのか、尻に敷かれているのかわかりませんが、遊び心も感じられてナイスです。通りで匠な感じが漂うわけですね。
レコーディングでギターを弾いているのは武沢豊!?
当時このイーストリバーは音楽番組にも出演していたことが記録に残っています。CDを購入した当時から思っていた事ですが、このギタープレイは武沢豊さんによるものなのではないでしょうか。もしこの時20歳前の、大熊さんがこのプレイレベルだったとしたら、今も凄腕のギタリストととして活躍しているのではないかと思います。
EAST RIVERのその後
このノースペアは、ヒットまでは行かないものの、カウントダウンTVでも流れましたし、認知度を上げるのには多少効果があった筈です…が。
セカンドシングル『Rail ways』をリリース後、ボーカルの井伊末博が修行の為に渡米するという事態が起こり、なんとFirst albumのレコーディング時にはボーカルがチェンジしているという珍しい事態が発生しました。
因みに、新しいボーカルによって、『NO SPARE』『Rail ways』ともにリアレンジで新録されていますが、どちらも正直パッとしません。。オリジナルバージョンの方が断然クオリティが高いです。
そして、アルバムリリース後解散していますので、ボーカル脱退がなければもっと息の長いユニットだったのかもしれませんね。
管理人のiPodtouchには未だに『NO SPARE』が入っています。まだそこまでレア化してませんので、新品は難しいかもしれませんが中古CDとしてなら手に入り易い部類です。
思い出して聴いてみたくなった方、どんなサウンドか興味が湧いた方は是非!
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